2011年3月12日土曜日

津波まさに天災です!!







東北地方太平洋沖地震により被災された方々には心からお見舞いを申し上げます。


昨年の南米チリで発生した大地震による津波警報時は 船の仲間は艇の損傷を避ける為に英虞湾口御座沖で待機しました。同様に英虞湾の定期船・遊覧船も御座沖で待機でした。

地震直後のTVの映像で、漁船がフルスロットルで2m程の津波の波の壁を乗越える瞬間が映し出されておりました。無事に乗越えてくれ!! と心の中で祈りながらなんとか乗越えられたのを目にしてホットしましたが、はたして第2波、3波と無事に乗越えられたでしょうか??

中部地方の映像でも 鳥羽・尾鷲等の港から外に避難する船の映像が映し出されていましたが、今回の教訓で、港の外に避難する事が最適な方法では無い事が判りました。
津波に流されても陸にぶつからない距離迄タンカー等の本船の様に沖だしすれば話は別ですが、基本的にブレジャーボートとは耐候性が違いすぎます。
横倒しになっても起上がる事のできるヨットでも 横倒しのまま波の壁に押し続けられたらマストも折れて起上がるどころではないと思います。
津波の予想が50cm程度ならば港の外の選択も有ると思いますが、それ以上は船を諦め安全な場所に避難が最適な選択と考えたいと思います。

志摩地方では 津波により潮が上がるよりも2m程下がる現象が大きかった様です。

写真は五ケ所湾の奥に有るマリーナの写真です。
ヨットは船底の中央部に復元力と風上に上る時の横流れを防ぐ為の高さ1m以上のキールが取付けられていますので、最低でも水深2mは必要になります。

潮が上がる事は良く分かっているのですが、港等では潮が引いての被害も有る事を認識しました。
TVに映し出されている漂流した船舶はもしかしたら 最初の原因として停泊している岸壁の潮が下がり舫によって首つり状態になり自重で舫が切れ漂流したかもしれません。
潮が上がる時は一気でなく徐々にの事です。
潮が上がる高さよりも下がる高さの方が大きいのは??ですが、湾全体の水深の影響かもしれません。

私の船を係留してある場所は英虞湾の奥になりマリーナの船は全艇無事ですが、すぐ横のあおさの養殖の棒は同一方向に横に傾いているとの事ですが、湾口から直線に入った部分の筏は壊滅的な被害の様です。五ケ所湾は太平洋に対してストレートに開けていますので、英虞湾に比べ潮の引き具合も大きかった為に被害はより大きかったかもしれません。
志摩のおいしいあおさは残念ですが、今年はもう無理かもしれませんね
御座の岬に守られている英虞湾でも湾口に近い合歓の郷のマリーナは水深がかなり下がったと聞いています。
友人の話によると今回迄に潮が引いたのは生まれて初めての事で、1960年のチリ地震の津波の時は英虞湾の水が無くなったと聞いた事が有るとの事です!!

仲間の話しでは 今日の午前中英虞湾奥でも時々50cm程の潮の上下が確認できたそうです。
陸では感じないのですが、海面の揺れは簡単には収まらない様です。

東北地方では陸地同様に漁業を含め海の事も壊滅状態ですが、海に携わっている方達が海を離れる事の無い様に陸地同様に復興できる事を心より祈っております


英虞湾・五ヶ所湾・鳥羽における養殖筏等の被害については伊勢志摩経済新聞の記事をご覧下さい。
http://iseshima.keizai.biz/headline/1096/


http://iseshima.keizai.biz/mapnews/1096/



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