2010年10月28日木曜日

葦船プロジェクト台風避難編

10月26日台風の進路予報が紀伊半島に向いていたので、心配して葦船の泊地に夕方立ち寄りました。最初は依頼は名古屋港の出港式から宇治山田港迄の曳航でしたが、進水時曳航を頼まれ海の事全般に詳しく無い実行委員さん達なので、こちらが口出しする事項では無いのですがどうしても相手が台風になると葦船が気になって動いてしまいます。無事宇治山田港に入港出来なければプロジェクトは失敗になってしまいますから!!
写真の様に囲まれた静かな泊地なのですが、泊地選びの下見に同行した時に台船の所有者の方から台風時は船の避難場所になるとの事を聞いていましたので、いくら柔らかい葦船でも大型の鉄製の船の間に挟まれ揺られたら絶対にダメージを受けます!! かといって一番外側に葦船を繋げるならば何時入って来るか分らない船を待ち続け その度にロープの結び方も不慣れなスタッフが入って来た船の外側に葦船を回せるでしょうか? 最初は好意的でももたもたしていたら船を管理出来る人間を何故置いておかないかと絶対にトラブルになります。
たとえば停泊時に船よりロープを投げ他の方が親切に桟橋でロープを取り縛って下さる事がありますが、流れない程度に縛って完全に調整してはくれません。これは不親切ではなく自分の船は自分で守りなさいとの意味が込められています。海の上では甘えは許されないのです。
私は運営費がギリギリなのは聞いていましたが、葦船の上架を勧め今回はお金を払って安全を買った方が得策ではないかとスタッフと話をした所 その方向での意向もありましたので、造船所にお願いに行き了承を頂き 翌日の朝決定の連絡を頂き上架決定となりました。

昨日迄着々と帆の艤装等の準備が進んでいます。
船首の神様に祈っても台風は避けてくれないですからね
今日朝8時が満潮でしたので、家を6時に出て雨の中7時に葦船を向かえに行き造船所迄曳航しました。

写真中央が船台です。レールに沿って船台が海の中迄移動します。
造船所の方がロープを使い葦船を船台の中央に誘導していきますが、鉄製の船と違い葦船は軽いのでいつもと勝手が違いフラフラしますので苦労しています。
ゆっくりと引き上げられていきます。日頃は何十トンの船を上架している施設なので2トンの葦船は軽々です。
全長12mありますからやはり迫力ですね
上架完了です。
これで台風が通り過ぎても大丈夫です。11月3日の出港式は保証されました!!
心配なのは係留している私の船です。この造船所も堀川の水門の内側になりますので、明日になれば沢山の船が避難してきます。集まって来る船は全て鉄製なので私の船はFRP製で外側に回されてゆきますが、造船所の方で移動して頂けますのでお任せとして台風対策としては後ろのオーニングと排気管のカバーをロープで固めて終了となりました。
台風の進路予想は東向きになりつつありますが、今日の沖縄の例でも進行方向に向かって左側でもかなりの強風が予想されますので遠くを通過しても油断は出来ません。

先日行われた進水式の様子がYouTubeにUPされています。
http://www.youtube.com/watch?v=cZMstWUyZM4&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=M3pCqaHbl3E&feature=related
進水式のレポートは下記になります。
http://www.janjanblog.com/archives/20805

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