2010年10月27日水曜日

今の住宅は地震には強いが水には弱い!! 壁編

台風14号が接近していますね 近畿から関東は何らかの被害が予想されます。
最近の住宅は内部の主な仕上げはプラスターボードにクロス仕上げとなっています。プラスターボードは石膏の板に両面紙が貼ってある製品で、一度水に浸かると石膏はボロボロになり強度は全く無くなります。
建具の枠・窓枠・巾木等については一見は木に見えますが、木のチップを固めた物や硬質な厚紙等に樹脂化粧シートが貼ってある製品です。もっと解りやすく説明しますとカラーボックスの木目柄の部材を少し丁寧に仕上げている製品となりますので、これも一度水に浸かるとボロボロです。特に建具の枠は扉が開け閉め出来ない位反ってしまって乾いても元には戻りません。床上浸水した場合は柱等以外の内部の造作を全てやり直す事になります。壁の内部の断熱材も水を大量に吸い込みますので、そのままにしておくと長期に渡って悪臭の可能性もあります。私の母の実家が東海豪雨の時に床上浸水しましたが、築30年以上で扉等枠も含め全て無垢の材料でしたので、水洗いをして乾けば元通りとなり 壁は土壁でしたので乾燥後上から上塗りで済みましたが、従兄弟の築3年の家は全て内部はやり直しです。
今の住宅は廻りの家よりも基礎部を高くする事が唯一の水害に対する保険と思います。
別の話ですが、浸水する前にエアコン・冷蔵庫等の家電は電源を落しておく事です。そうすれば水洗いをして完全に乾燥した後ならば復帰する可能性は大となります。電源を落さない場合は基盤等が漏電して破損してしまいますので、復帰する可能性は0に近くなります。
この台風で大きな被害が無い様に祈ります。

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